【分析】SMBC日興証券･ステージ別抽選の困った問題!!

【№1348】

冒険者

ステージ別抽選に何か問題でも？

大賢者

SMBC日興証券は、たまに困ったことをしてくれるのじゃ!!

SMBC日興証券のステージ抽選とは？

　当ブログの読者様には説明不要とは思いますが、一応説明すると･･･。
SMBC日興証券のIPO抽選には、平等抽選の他に優遇抽選があります、お客様のお預り資産残高等に応じて設定された4つの「ステージ」にて、当選確率が変動する「ステージ別抽選」を行います。別途ステージ抽選に申し込む必要はなく、平等抽選に落選した際に自動的にもう１回抽選をしてくれるというもので、言わば「敗者復活抽選」のようなものです。(^^)
なお、「ステージ別抽選」は、ダイレクトコースのお客様のみで、総合コースのお客様には適用されません。

ステージ別抽選はどれだけ有利？

抽選概要	配分比率
平等抽選	お客様へ配分する数量の10%
ステージ別抽選	お客様へ配分する数量の最大5%

ステージ別抽選枠は平等抽選枠の最大半分あるので、SMBC日興証券が主幹事で、かつ公開株数が多ければ多いIPOほどステージ別抽選枠も多くなり、当選し易くなります。
また、ステージは「ブロンズ＜シルバー＜ゴールド＜プラチナ」の順に当選確率が上がります。

抽選が２回あるのですから、１回しかない平等抽選より確実に当選確率は上がります。とは言うものの、ステージの権利を得るためには、けっこうハードルも高い。
「お預り資産残高」、「信用取引建玉金額」の3ヶ月平均が、ブロンズ（250万円）・シルバー（1,000万円）・ゴールド（3,000万円）・プラチナ（5,000万円）以上ですからね。f(^^;)

なお、SMBC日興証券に新規で口座開設したら、お預り資産残高・信用取引建玉金額の残高にかかわらず3ヵ月はブロンズ保証されますが、その間に初値が期待できるSMBC日興証券が主幹事のIPOが出てくるかわかりません。
IPOをこれから始めようとする方には、SMBC日興証券が主幹事で公開株数の多い大型案件の承認後に口座開設するのは当選確率を上げる裏ワザかもしれません。平幹事ではまず当選できないので、急いで口座開設する必要はないでしょう。

ステージ別抽選に期待しすぎると裏切られます!!

　トップステージのプラチナなら最も当選確率は高いと思われますが、実はそれほど当選しません。管理人は、一時期「プラチナ」でしたが、これが見事に落選ばかりなのです。正確なステージ別抽選の当選確率は計算できないのですが、期待するほど当選確率は高くないのかもしれません。f(^^;)

プラチナでも当選が難しいステージ別抽選なので、「過度な期待をしない方が良い」ではなく、SMBC日興証券は、時々困ったことをしてくれます。

上記は、日本証券業協会の「新規公開に際して行う株券の個人顧客への配分状況」から、2022年2月に上場したIPOでSMBC日興証券が取り扱ったものを抜粋したものです。
　・規則に基づく抽選配分　：　平等抽選枠
　・左記以外の抽選配分　：　ステージ別抽選枠
　・抽選に寄らない配分　：　裁量配分枠

ちょっとわかりずらいので、平等抽選とステージ別抽選の配分比率をまとめると･･･。

銘柄	平等抽選枠	配分比率	ステージ別抽選	配分比率
ライトワークス	23本	11.1%	11本	5.3%
エッジテクノロジー	1,971本	10.6%	394本	2.1%

“エッジテクノロジー”のステージ別抽選配分比率は、5%ありません。確かに、SMBC日興証券は最大5%と言っているので、嘘はついてはいません。
しかし、”エッジテクノロジー”は主幹事だったのですよー!!。それが2.1%とは･･･。(>_<)

仮に5%だった場合、ステージ別抽選枠は【927本】あったわけです。差引533本の抽選枠になるので、ステージで当選できた方があと533人いたということになります。これは、けっこうショッキングな配分実態です。

ちなみに、失った533本の抽選枠は、裁量配分に回されました。優遇抽選とうたったステージ別抽選ですが、優遇されたのは店頭口座（総合コース）のお客様!!

ステージ別抽選の配分率は毎回5%ではないので、ステージ別抽選に期待しすぎてはいけません。期待しすぎるとると裏切られたように感じます。しかし、なんか嫌ですね。う～ん f(^^;)

今回は、SMBC日興証券からは公開されない「平等抽選とステージ別抽選の配分比率の実態」をアップしてみました。

では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。