【№1685】
明日は “ベースフード” の上場です。
公募割れが気になるのですが?
大手予想は、う~ん f(^^;)
“ベースフード”(2936) の初値は?
ー 復習 -
完全栄養食BASE FOODシリーズの開発・販売が柱。2016年設立で、2017年に発売したパスタを皮切りに、パン、クッキーなどの完全栄養食を提供する。自社ECを通じた直接販売を主力とするが、他社ECを経由してのセット販売やコンビニエンスストアなどへの卸販売も行う。
会社四季報ONLINE
自社ECの多くは、4週間に1回の頻度で顧客が購入するサブスクリプションモデル。2022年2月には月間定期購入者が10万人を突破した。
商品製造は外部業者に委託。今後は商品群拡充に向けて、人員採用や認知度向上に力。当面は内部留保を優先。
今2023年2月期は自社ECでの販売が伸びるほか、他社ECや卸販売も堅調。ただ人件費や広告宣伝費の増加で、営業損失は拡大する見込み。
ー 業績予想 -
(会社四季報オンラインより)
※単位:百万円 | 2022年2月期(実績) | 2023年2月期(予想) | 前年同期比 |
売上高 | 5,545 | 10,200 | +49.3% |
営業利益 | -454 | -870 | -91.6% |
経常利益 | -460 | -930 | -102.2% |
当期純利益 | -463 | -940 | -103.0% |
ー 初値予想材料 -
・市場テーマ
食の安心・安全、eコマース、巣ごもり
・調達金額
公開価格は、仮条件の上限(800円)で決定したが、想定価格(950円)を大きく下回る。
結果、吸収金額は、70.0億円→58.9億円へ減額。
・売り圧力
VC(6)。1.5倍ロックアップ解除株は、ゼロ。ロックアップなし株は、実質1,300,000株。
行使可能なストックオプションは、実質500,000株。
・業績
売上は右肩上がりで好調ですが、5期連続赤字で今期(2023年2月)も赤字見込み。
・同日上場
POPER(5134)
・あてにならない管理人の初値予想(BB時)
“ベースフード” が黒字化しない最大の理由は、巨額な広告宣伝費です。前期(第6期)の広告宣伝費は、約16億円。IPOによる手取金の内訳では、3年間(2023年2月期~2025年3月期)で約25億円を広告宣伝費に当てる計画です。
同社の売上は約66%が自社ECなので、同社の成長は自社の会員数の増加にかかっています。会員を増加されるには、第一に同社の認識です。攻めの時期かもしれませんが、巨額な広告宣伝費はいつまで続くのでしょう。
広告宣伝費と今後の業績予想に、「機関投資家から厳しい意見が出たのでは?」と考えます。結果、仮条件は760円~800円と、想定価格(950円)を大幅に下回りました。
上場初日から売却可能な株式は、130万株。公開株数は海外向けを含め 約737株もありますので比率は低いのですが、管理人にはかなりの売り圧力に感じてしまいます。
以上から、公開価格が仮条件の上限で決定しない場合、公募割れの可能性大。上限(800円)で決定した場合は、800円~840円くらいとしておきましょう。f(^^;)
★大手予想(3社)では、公募割れが(2)、初値=公募が(1)。どうなってしまうのでしょうか?
ー 大手直前初値予想 -
(参考まで)
大手予想 | 株価 | 備考 |
1,840円 | 上限値段 (2.3倍) | |
初値予想(F) | 800円 | 公開価格 |
初値予想(K紙) | 736円 | 引受価格 |
初値予想(T) | 725円 |
では、また(^^)/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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