【考察】「野村證券・みずほ証券のIPO申込株数が200株になる理由」は、これかも?

【№1516】

<strong>冒険者</strong>
冒険者

そう言えば、200株申込になるのは、野村・みずほの2社だけですよね?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

厳密には、100株以上の申込が可能な会社は他にもあるが、
基本100株が200株になるのは、この2社じゃな!!

はじめに

 ”ジャパニアス”(9558)のブックビルディングが、昨日から始まりました。野村證券へ申し込んでみたら、あれれ ・・・ 申込株数は200株。昨日アップした【抽選枠予想】の野村證券の枠は【32本】。こりゃいかんと、半分の【16本】に急ぎ修正したところです。f(^^;)

しかし、「ジャパニアスの仮条件上限は、1,020円。1,000円以上なのに、なぜ200株申込になるのか?」 ・・・ ということから、200株申込になることがある野村證券とみずほ証券のIPOルールを、あらためて確認してみました。(^^)

野村證券とみずほ証券 IPOルールの微妙な違い!!

募集等に係る株券等のお客さまへの配分に関する基本方針

証券会社 記載内容(該当箇所)
野村證券 最低申込株数の取得代金見込額(目論見書に記載された「想定発行(売出)価格」(幅をもって記されている場合は中間値)を基準とします。以下同じ。)が10万円未満となる場合は、取得代金見込額が10万円以上となる最小の申込み株数を購入数量といたします
みずほ証券 目論見書に記載された最低申込株数の金額が少額であると当社が判断した場合、当社は当該銘柄の申込株数単位を引き上げることがあります。


ー なるぼど野村證券こうゆうことだったのか!! -

ジャパニアス(9558)

想定価格 仮条件
960円 960円 ~ 1,020円

 想定価格は1,000円未満なので、「100株申込だと取得代金見込額は10万円未満」になる。野村證券が取得代金見込額を10万円以上にするには、最小の申込み株数を100株→200株にするわけすね。f(^^;)

野村證券: 想定価格が1,000円未満の場合、申込株数は100株から200株になる。 

みずほ証券が200株になるのは?

 みずほ証券も200株になることがあるのですが、「目論見書に記載された最低申込株数の金額が少額であると当社が判断した場合」と曖昧な記述になっています。何を基準としているのでしょうか? 同じような価格のIPOを遡って調べてみました。

WACUL(4173)

想定価格 仮条件
900円 900円 ~ 1,050円


 ”WACUL”は、2021年2月19日にマザーズへ上場したIPO。主幹事は、みずほ証券でしたがその申込株数は100株。
どうやら、野村證券と違いみずほ証券では、仮条件の条件価格を基準としているようです。考えてみれば、みずほ証券は最近IPOルール変更で「前受金不要」になりましたが、以前は申込時にしっかり前受金が必要な会社でした。申込を有効にするには「成行 or 仮条件の上限」で申し込むしかありません。
“WACUL”の仮条件上限は1,000円を超えているので、野村證券で言うとこころの取得代金見込額は100株申込で10万円以上になります。
BBまでに目論見書は2回出ます。1回目は想定価格が記載され、2回目は仮条件が記載されます。みずほ証券のいう「目論見書に記載された最低申込株数の金額」とは、仮条件の条件価格を基準としているようです。f(^^;)

みずほ証券: 仮条件の上限価格が1,000円未満の場合、申込株数は100株から200株になる

管理人の独り言

 管理人は、常々「野村證券とみずほ証券は、なぜ200株申込にするのだろう?」と思っていました。最終的に公開価格が1,000円未満のIPOは、仮に初値が高騰してもIPO愛好家の利益(絶対額)はしれています。
しかし、200株申込にすると売却益は倍(公募割れで損失もあり)になりますが、抽選当選者・店頭配分者は100株申込の半分になります。より多くの投資家へIPOを配分するという観点から、200株申込にする必要性がわかりませんでした。f(^^;)

 今回、野村證券とみずほ証券のIPOルールの微妙な違いを調べていく過程で、200株申込の理由・背景が閃きました💡 (^O^)

IPOの主幹事になる証券会社は大手総合証券会社が多く、野村證券・みずほ証券はその中でもトップクラスです。
大手総合証券会社のIPO配分率は、基本「抽選:店頭 = 1:9」。抽選は多くの方がネット経由で申し込んでいるので、証券会社の事務の手間はそれほどでもないと考えられます。逆に、店頭では多くの方が電話で申し込んでいることでしょう。電話でのIPO申込受付・当選者への電話での当選連絡および購入手続き。何と言っても、抽選での当選者の9倍もの当選者が店頭で発生します。いったいどれだけの手間がかかるのでしょうか。この労務の人件費は ・・・ ?
※実際には店頭配分は複数株配分があるので、抽選での当選者の9倍にはなりません。

対面取引手数料(税込)

野村證券 みずほ証券
2,860円 2,750円


 上記は、購入価格10万円未満のIPOを公募の2倍以内で売却した場合の店頭での最低手数料です。ご存知の通り、IPOの購入時の手数料は無料。ネット証券と比べればべらぼうに高いのですが、店頭顧客へのIPO対応時間(人件費)を考えれば ・・・ ムムムですね。f(^^;)

 以上から、管理人はこのように考えます。
野村證券・みずほ証券は、単価の安いIPOの場合、人件費(経費)抑制のために100株から200株へ申込株数を倍にすることで当選者数を減らし手間も減らしている」。
ちなみに、日本証券業協会の規定では「IPOの個人への配分総数の内、10%以上を抽選に回す」のであり、当選者(配分)数のについては触れていません。あらら ・・・ ですね。f(^^;)

 さてそうとなると、そこそこ主幹事のある大手総合証券会社のSMBC日興証券・大和証券のIPO配分率は、野村證券・みずほ証券と同じ「抽選:店頭 = 1:9」。しかし、想定価格・仮条件の上限価格にかかわらず100株申込です。注)SMBC日興証券には、MAX5%のステージ抽選あり
野村證券・みずほ証券でのIPO申込は、前受金不要です。前受金がゼロの会社は、「IPO愛好家の懐に優しい」と言われますが、証券会社にデメリット(損失)はありません。
IPOは当選してなんぼ」です。当選枠が多ければそれだけ多くのIPO愛好家にIPOが配分され、当選のチャンスも多くなります。真にIPO愛好家に優しい証券会社とは、どちらなのでしょう?

なお、「野村證券・みずほ証券の200株は、人件費抑制のため」というのは、あくまで管理人の個人的な考察です。


では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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