【№1839】
「ポイントでＳ級IPOゲット」が、IPO愛好家の夢では？
分析・解析は、時に非情じゃ!!
チャレンジポイントの現状
”IPOチャレンジポイントを貯めて、いつかＳ級IPOをゲット!!“ よく使われていたフレーズです。f(^^;)
このフレーズの背景には、SBI証券のIPOチャレンジポイント制度の「ポイントの多い順からIPOを配分する」のルールがあります。IPO当選は「運」というIPO投資の中で、これほど確実性のあるものはありません。結果、IPO投資術としてIPOチャレンジポイントを貯めることが、当たり前になってしまいました。
しかし、一見 確実性のあるIPO投資術なのですが、貯めたポイントでIPOをゲットできるまでの期間がどんどん長くなり、いつIPOをゲットできるのか、先の見えない状況になっています。この原因は、IPO配分がもらえるポイントのインフレ化なのですが、どうしてインフレ化したのかと言うと、「ポイント保有者のポイント増加率と減少率のバランスが悪い」に尽きます。
IPO愛好家の増加もありますが、SBI証券のIPO取扱にネックがありました。SBI証券は、毎年上場するIPOの9割以上取り扱います。落選が当たり前のIPO投資ですから、ポイントはどんどん貯まります。
片や、IPO取扱率90％以上の割に、割当株数が多い主幹事が少なく、その中でポイントを使用したい魅力的なIPOは更に少ない。ポイントを使用しないのですから、貯まったポイントは減りません。
この状況でそこそこのIPOが出てくると、当然ポイントで狙いに来るのですから、投入するポイント数が上がりポイントボーダーラインも上がります。
複数株配分について
IPOチャレンジポイント制度を更に魅力的にしたのが、複数株配分。100株配分が300株になれば、利益は3倍。公開株数が多くSBI証券が主幹事のIPOが、複数株配分があるIPO候補になりました。
その最たるものが、2018年3月27日に東証マザーズ市場へ上場した “RPAホールディングス”（6572）。
・公募： 3,570円
・初値： 14,280円
・配分： 300株
・初値売却益： 3,213,000円 ※税金・手数料考慮せず
・ポイント単価： 9,563円/P ※ポイントボーダ（336P）
もはや、伝説級のIPOですが、いやはやなんともすごい結果を残してくれたものです。残念ながら、管理人の当時のポイントは88P。… あらら f(^^;)
しかし、この複数株配分には弊害もありました。
ポイント枠は、約913本。300株配分だと約304人に配分されたことになりますが、100株配分ならば後、約609人に配分されました。
言い換えれば、「複数株配分すると高ポイント保有者が減らない」わけです。これでは、いつまでたっても自分の番になりません。
高ポイント保有者が減らない。これも、ポイントボーダーラインが下がらない要因の一つです。おそらく、複数株配分がなくなったのは、ポイントインフレ化抑制策だと思われますが、効果（ボーダーラインが下がる）が出るには、相当な期間が必要です。ならば、少なくとも優良IPOで複数株配分が復活するのは相当先と考えられます。
管理人の独り言
彼を知り己を知れば百戦殆からず
（かれをしり、おのれをしれば、ひゃくせんあやうからず）
この有名な故事にならって考えると … 。
上記は、昨年10月に実施したアンケートの集計結果です。
この時点の管理人のポイント数は、586P。
楽天証券ベースで600P以上お持ちの方は、36,453人もいます。
2022年でSBI証券主幹事で最も初値騰落率が高かったのは、”ウェルプレイド･ライゼスト”（9556）。
ポイントボーダーは、660P。ポイント枠は100株配分で、875本。
… ということは、ウェルプレイド･ライゼスト級のIPOが年間2回だった場合、管理人の保有ポイントが一番になる（管理人以上のポイント保有者がいなくなる）までに、最低20年以上必要になります。
※IPOチャレンジポイント保有者推定値（ポイントレンジ別）は、下記の記事を参照願います。
ー 2023年ポイント戦略 ー
分析・解析は、時に非情です。管理人がIPOチャレンジポイントでＳ級IPOをゲットできるのは、約20年以上先ということになりました。20年後、管理人は82歳になります。さすがに生存していると言い切る自信はありません。f(^^;)
IPO愛好家の夢である「ポイントでいつかＳ級ゲット」を諦めるのは悲しいですが、現実的なポイント戦略を考えるしかなさそうです。ちなみに、現在のポイントは618P（2022年末）。
… ということで、次回「ポイント戦略 ポイント単価を10倍にする方法」に続きます。お楽しみに‼
では、また(^^)/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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