IPO愛好家の視点で証券会社のランキングを作成
どの証券会社がIPOに当選しやすいか?、と考えれば、主幹事になる回数が多い会社と考えますよね。しかし、主幹事に申し込んでも、大型で人気がなく公募割れするのであれば、当選しても意味がありません。ならば、IPO愛好家から見た優良証券会社とは、IPOに当選しやすく、また初値が高騰したIPOの取り扱いが多い会社という視点でランキング化してみました。
・IPOに当選しやすい会社
各会社への抽選申込数はわからないので、当選者数の合計で比較。当選者数が多ければ当選しやすかったと考えました。また、複数株当選もあるので、”当選本数”ではなく”当選者数”とします。
・初値高騰のIPO
折角当選しても公募割れしたら当選の意味がありませんし、そもそもIPO投資の目的は初値高騰銘柄に当選することです。以下の網掛けを、初値高騰のIPOとしました。
2019年 IPO実績(損益別)
ランク | 損益 | 社数 |
S | 50万円以上 | 7社 |
A | 20~50万円 | 16社 |
B | 10~20万円 | 16社 |
C | 10万円未満 | 38社 |
D | 公募割れ(損失) | 9社 |
合計 | 86社 |
2019年 証券会社ランキング(優良証券会社順)
順位 | 証券会社 | 当選者数 | 取扱社数 | 順位 | 証券会社 | 当選者数 | 取扱社数 |
1位 | 大和 | 9,565人 | 19社 | 11位 | 三菱 | 109人 | 7社 |
2位 | SBI | 6,808人 | 38社 | 12位 | いちよし | 52人 | 17社 |
3位 | 日興 | 5,514人 | 29社 | 13位 | むさし | 43人 | 6社 |
4位 | みずほ | 3,367人 | 22社 | 14位 | 安藤 | 42人 | 2社 |
5位 | 野村 | 2,459人 | 15社 | 15位 | 岡三 | 40人 | 16社 |
6位 | マネックス | 1,222人 | 22社 | 16位 | カブコム | 35人 | 7社 |
7位 | 楽天 | 693人 | 15社 | 17位 | エイチエス | 27人 | 5社 |
8位 | 東海東京 | 305人 | 14社 | 18位 | 岡三オンライン | 22人 | 18社 |
9位 | 松井 | 116人 | 10社 | 19位 | ライブスター | 15人 | 3社 |
10位 | 岩井コスモ | 112人 | 21社 | 20位 | 藍澤 | 14人 | 4社 |
・10万円以上の初値売却益が出たIPO39社の証券会社毎の当選者数・取扱社数(合計)。
・各証券会社は、取扱IPOすべて(主幹事・平幹事・委託幹事)の当選者数合計で順位付け。
・当選の実態を集計するため、当選本数ではなく当選者数にしてあります。
・資金力に関係ないようにするため、大和・日興は、チャンス抽選・ステージ抽選の当選者を除
きました。また、岡三オンラインはステージB(完全平等抽選)としています。
・SBIは平等抽選ではありませんが、参考値として掲載しました。
統計学的な分析・解析
2019年 主幹事一覧(主幹事の多い順)
順位 | 会社 | 主幹事 | 平幹事 | 合計 | 順位 | 会社 | 主幹事 | 平幹事 | 合計 |
1位 | 大和 | 21社 | 23社 | 44社 | 6位 | 三菱 | 5社 | 23社 | 28社 |
2位 | 日興 | 20社 | 43社 | 63社 | 7位 | 東海 | 4社 | 25社 | 29社 |
3位 | 野村 | 18社 | 18社 | 36社 | 8位 | HS | 2社 | 8社 | 10社 |
4位 | みずほ | 13社 | 43社 | 56社 | 9位 | いちよし | 1社 | 33社 | 34社 |
5位 | SBI | 7社 | 77社 | 84社 | 10位 | 藍澤 | 1社 | 7社 | 8社 |
”初値高騰”の視点で見るとけっこう面白いでしょ!(^^) ポイントは、当選者数・取扱社数・主幹事数の比較です。
・大和証券、SMBC日興証券
大和が1位になると思われた方は多いと思われます。主幹事が多く、抽選配分率が15%(10%も あり)ですからね。日興の主幹事は大和とほぼ一緒。取扱社数では大和を大きく離しています。
大和との抽選配分率5%の差もありますが、大和の方が初値高騰のIPOが多かったようです。
・SBI証券
主幹事が1桁なのに、この当選者数です。圧倒的なIPO取り扱いの結果。完全平等抽選のルール
だったら、多くのIPO愛好家に当選が出ますねぇ。(^^;)
・みずほ証券、野村證券
主幹事数では、野村が5社も多いのに、当選者数ではみずほが約900人も多い。野村の取り扱いは
大型IPOが多く、初値が高騰しない傾向がわかります。
・マネックス証券、楽天証券
どちらも抽選配分率100%ですが、マネックスの方が取扱社数が多いようです。
・松井証券、岩井コスモ証券
取扱数は倍も違うのに、当選者数はほぼ同じ。松井は委託幹事もありますが、委託の当選者数は
極少なので、取り扱い時の割当株数が多いということ。逆に、岩井コスモが少なすぎるのか?
・東海東京証券、三菱UFJモル・スタ証券
主幹事数はほぼ同じですが、当選者数は3倍も違う。三菱は、野村同様に取り扱いは大型IPOが
多くて、初値が高騰しない傾向がわかります。
・12位以下の証券会社
当選者数と取扱社数を見ると、その会社のIPO抽選ルールなど特徴が見て取れますね。
共通するのは、年間を通しても、とても当選できるとは思えないこと・・・ムムム(^^;)
結論
ランキング表の網掛けした5社が、管理人が昨年当選した証券会社です。いろいろと分析してみるのですが、当選本数の多い会社に当選するということです。分析は自分の当選実績を検証しているということですね。(^^;)
あとがき
コロナ禍で、IPOはボロボロ。IPOブログ(全体)へのアクセス数も激減です。申し込むIPOもない状況なので、当然ですね。管理人も何をしたらよいのか・・・? 時間だけはあるので視点を変えた証券会社ランキングにトライしてみました。現状では残念ながらこのランキングも、有益な情報にはならないなぁと思いつつ・・・ムムム(^^;)
今回のランキング表は、全体(主幹事+平幹事+委託幹事)でしたので、主幹事だけ、平幹事だけのランキング表も作成してみたいと思います。気が向いたら、このブログを覗いてみてください。
読者の皆様が、新型コロナウイルスに感染しないことを祈願します。
では、また(^^)/~~
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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