【分析】日興ステージ抽選は、どれくらい有効なのか?

【№992】

<strong>冒険者</strong>
冒険者

大賢者
SMBC日興証券の主幹事になるIPOが、9月10月と多くなりました。
ステージ抽選の確率・倍率は難しいと思いますが、ステージ抽選
そのものの有効性はわからないのでしょうか?

<strong>大賢者</strong>
大賢者

確率・倍率の計算は、不明な部分が多くて難しい。
しかし、前提条件をつければ、おおまかではあるが計算はできる。
その前提もかなり適当だが、何を持って有効と考えるかだな!!

SMBC日興証券のBB参加状況は?

SMBC日興証券 BB参加者状況

上場日 銘柄 取扱 割当株数 仮条件上限 申込受付番号
9/22 ユミルリンク 平幹事 25,500 株 1,000 円 52988
9/22 コアコンセプト・テクノロジー 平幹事 7,400 株 3,500 円 42272
9/22 シンプレクス・ホールディングス 主幹事 ? 株 1,620 円 16577
9/24 レナサイエンス 主幹事 ? 株 670 円 44852
9/28 デジタリフト 平幹事 31,900 株 1,570 円 47361
9/28 リベロ 主幹事 406,800 株 1,400 円 57091
9/29 セーフィー 主幹事 ? 株 2,430 円 40800
9/30 アスタリスク 平幹事 3,500 株 3,300 円 35001
10/7 ワンキャリア 主幹事 1,041,000 株 2,090 円 BB期間中

※海外向け販売があった場合、SMBC日興証券は主幹事・共同主幹事でしたが、割当株数がBB時点では見えないため、?株としてあります。


 SMBC日興証券の申込受付番号は、申込者数と言われています(SMBC日興証券より公式な発表はありません)。ならば、締切時刻ギリギリの番号はBB参加者の総数になります。
申込受付番号は、店頭からの申し込み、抽選申込をキャンセルされたされた方も含みますので、締切時刻ギリギリといっても正確なBB参加者ではありませんが、目安にするには十分なものです。

ざっと見ると、BB参加者の大きな傾向が見えます。
SMBC日興証券は申込資金がIPO単位で必要になるので、当選しやすい主幹事の参加者が多くなるかと思えばそうでもありません。
申込最低資金(仮条件上限)より、初値の期待度・公募割れリスクで参加意欲が変化しているようです。IPO個人投資家の心理を考えれば、「なるほど!!」と思えますね。f(^^;)

さすがにこの割当株数では当選は絶望的と思われるような少ないIPO(割当株数:10,000株以下→抽選枠100本以下)でも、参加意欲は旺盛です。コアコンセプト・テクノロジーとアスタリクの参加者数の差は、初値の期待度といったところでしょうか?

管理人は、SMBC日興証券が平幹事の場合でも申し込んでいます。完全平等抽選だし、落選しても資金は減らないので「申し込んで当選したらラッキー!!」と単純な発想です。いまだかつて、平幹事で当選したことは一度もありませんが!! … あはは f(^^;)

ただ、上記IPOのSMBC日興証券への参加者は、あまり多くありません。2021年の参加者数ベスト3は、以下の通りです。

順位 上場日 銘柄 取扱 申込受付番号
1位 7/28 ブレインズテクノロジー 主幹事 75489
2位 2/5 QDレーザー 共同主幹事のトップ 73129
3位 3/25 ジーネクスト 主幹事 72453

上記はベスト3ですが、BB参加者が7万人を超えたのはこの3社だけ。9月10月とSMBC日興証券の主幹事は多いのですが、それ以前は野村・みずほと比べて主幹事が少なかったのが参加者低迷の理由でしょうか?

通常抽選の当選確率・抽選倍率は?

 次のSMBC日興証券が主幹事のIPOは、”ワンキャリア”・”CINC”です。ワンキャリアはBB期間中・CINCはBB開始前とちょっと気が早いのですが、当選確率・抽選倍率を予想してみましょう。

前提として、BB参加者は直近のIPOで最も多い5.7万人とします。

銘柄 割当株数 予想抽選枠 BB参加者 確率(予想) 倍率(予想)
ワンキャリア 1,041,000 株 958 本 57,000 人 約1.68% 約59.5倍
CINC 707,500 株 650本 57,000 人 約1.14% 約85.6倍

CINCの割当株数は不明ですので、割当率85%としました。


 それぞれ、確率は1%以上、倍率は100倍未満とわりと良い数値が出ました。とはいえ、BB参加者は最終的にどうなるかわかりませんので、読者様の考える参加者数で計算してみてください。
2社のBBが締め切られましたら、申込受付番号とそれから想定される当選確率・抽選倍率(予想)の記事をアップさせていただく予定です。

ステージ抽選の当選確率・抽選倍率は?

前提として、BB参加者は同じ5.7万人とし、ステージ抽選の権利をお持ちの方を参加者の50%とします。

“ワンキャリア” ステージ別当選確度(かなり適当)

                ・ステージ「ブロンズ」の当選確率は、約 1.7%   
                ・ステージ「シルバー」は、ブロンズの 5倍当選し易い
                ・ステージ「ゴールド」は、ブロンズの15倍当選し易い
                ・ステージ「プラチナ」は、ブロンズの25倍当選し易い

“CINC” ステージ別当選確度(かなり適当)

                ・ステージ「ブロンズ」の当選確率は、約 1.2%   
                ・ステージ「シルバー」は、ブロンズの 5倍当選し易い
                ・ステージ「ゴールド」は、ブロンズの15倍当選し易い
                ・ステージ「プラチナ」は、ブロンズの25倍当選し易い

 上記の確率計算は適当です。前提としたBB参加者、ステージ抽選参加者はあくまで想定。肝心なのは、各ステージ抽選者の割合がまったくわかりません。ステージ抽選参加者を分母とし、ブロンズの当選確率を出し、それを5倍・15倍・25倍と考えた単純なものです。

ただ、ステージ抽選があれば抽選は2回あるわけです。確かに抽選のチャンスは2倍になります。
しかし、1回目の完全平等抽選を1とした時、2回目のステージ抽選の当選確率は、1回目と比べてどうなるのか? 計算では、ブロンズは1回目の当選確率と同等です。ならば、ステージ抽選の有効性の点からは、シルバー以上のステージが望ましいということになります。

逆に、プラチナの当選確度を見れば、かなりの確率で当選することになるのですが、プラチナで当選したという報告が多いわけでもありません。プラチナ当選報告の方が、他のステージ当選より多い気はするのですが、ステージで当選したという報告そのものが多くないような気がします。これは、ステージ抽選を受けた方、およびプラチナの方が少ないのか? SMBC日興証券が主幹事になる回数が少ない(抽選枠も少ない)から、比例して当選報告も少ないのか?
この辺が分析で明確にならないと、いまいち説得力がありません。ということで、このステージ別当選確度の分析はかなり適当です。… あらら f(^^;)
う~ん f(^^;) 分析しておいて適当というのもなんですが ・・・。 すべてが分析できるというものでもありませんね。

 BB参加者の?%に、ステージ抽選があるのか? ステージ別に何人(?%)いるのか?
それがわかると、ステージ別当選確率が計算できますが、SMBC日興証券さんに聞いても教えてはくれないでしょう。… あはは f(^^;)

管理人の独り言

 管理人は大和証券に店頭口座があります。ここだけの話ですが、「担当してくれている営業さんにお願い」をしてみました。大和証券が主幹事だったIPO、「特定した銘柄だけでいいので、抽選申込者数、または抽選倍率を調べて欲しい」というお願いです。
社内のIPO担当部門に聞いていただいたところ、「それは個人情報だから公開できない」との回答でした。個人情報に該当するのかどうか不明ですが、「だったら倍率を公開している楽天証券はどうなんじゃい!!」です。どこまで情報公開をすべきなのかはわかりませんが、これらの情報公開は証券会社のご都合ということなのでしょう。

 証券各社は割り当てられた取扱株数の10%は抽選に回していると、その当選本数(抽選枠)は日本証券業協会から公開されますが、IPOの当選実態(倍率等)はブラックボックス化しているというわけです。公開されたら、BB参加者は増えるのか?減るのか? ・・・ さて? f(^^;)

では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

デルタ株の感染拡大。いやになりますね。
気を緩めることなく、ストレスを溜めずに
日々基本的な感染防止に努めましょう!!
貯めて良いのは「IPOチャレンジポイント
・・・あははf(^^;)

手洗いは有効ですね!!

2つのブログランキングに登録しています。
同じカテゴリー(IPO・新規公開株)ですが、
INとPVでは登録者が大きく違います。
・・・ムムムf(^^;)