【№1853】
ネット証券の分析ですか?
なかなか面白い分析結果じゃ!!
100%抽選配分の証券会社
100%抽選配分とは、文字通り配分枠すべてが抽選に回され、裁量配分がないということです。裁量配分は店頭口座を持っているお客様向けの配分なので、裁量配分がないということは、店頭口座がない。つまり、ネット証券になります。
100%抽選配分のネット証券はいくつかありますが、委託幹事100%のauカブコム証券を除き、平幹事によく出てくる松井証券・マネックス証券・楽天証券のIPO取扱状況(平幹事のみ)を分析してみます。
IPO取扱数
松井証券 | マネックス証券 | 楽天証券 | 計 | |
2022年 | 55 | 53 | 64 | 172 |
2021年 | 48 | 49 | 71 | 168 |
IPO取扱率
松井証券 | マネックス証券 | 楽天証券 | 平均 | |
2022年 | 60.4% | 58.2% | 70.3% | 63.0% |
2021年 | 38.4% | 39.2% | 56.8% | 44.8% |
2021年・2022年のIPO取扱状況を見ると、3社ともIPOの取扱が増えていることがわかります。5年ほど前は、マネックス証券の取扱が多かったのですが、随分と様変わりしました。
取扱が増えるとどうなるのか?
3社同時取扱
取扱数 | 取扱率 | |
2022年 | 27 | 29.7% |
2021年 | 16 | 12.8% |
3社の取扱率が上がるのですから、同一IPOで3社同時の取扱も増えます。当然といえば当然なのですが、新規上場数は、2021年(125社)、2022年(91社)と減っています。3社同時の取扱数・取扱率がこれほど増えたのは、各社の取扱率がとんでもなく増えているということです。
言い換えれば、主幹事こそ総合証券会社が多いのですが、平幹事にいたっては3~5割近くはネット証券が占めているということになります。実際、2023年第1号IPOの “テクノロジーズ” は、3社が取り扱っていてネット証券の取扱率は40%(SBI証券を含む)です。
100%抽選配分の期待度は?
平幹事で比べれば、100%抽選配分は10%抽選配分の10倍もの抽選枠があるのですから、当選の期待が膨らみます。では実際に当選できるかといえば ・・・ ムムム f(^^;)
3社のIPO抽選枠傾向
松井証券 | マネックス証券 | 楽天証券 | ||||
IPO | 比率 | IPO | 比率 | IPO | 比率 | |
100本以上 | 13 | 23.6% | 19 | 35.8% | 31 | 48.4% |
100本未満 | 42 | 76.4% | 34 | 64.2% | 33 | 51.6% |
各証券会社の抽選枠(2022年)を100本基準で分析してみると、抽選枠が100本以上あるIPOが少ないことがわかります。つまり、100%抽選配分といっても、平幹事の抽選枠は主幹事には遠く及びません。f(^^;)
管理人の松井・マネックス・楽天証券での当選実績
2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 |
1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 |
マネックス | マネックス | マネックス、楽天 |
管理人は、過去6年で当選したのは4回。しかし、3社のIPO取扱状況と照らし合わせてみれば、取扱数・取扱率が増加してきたここ2年で当選しています。
また、3社の抽選枠から松井証券の当選確率が最も低いと考えられますので、松井証券で一度も当選できないことは説明がつきます。f(^^;)
以上から、2023年はネット証券3社のIPO取扱次第ですが、2022年同様ならば申込続ければ1社ぐらいは当選できるのではないでしょうか? 期待できそうでできない平幹事ばかりのネット証券3社ですが、今年も諦めずに行きたいですね。
とどのつまり、当選するためには、主幹事も平幹事も申込続けるしか手がないだけのこと。何かあるとすれば、それが効果的・効率的であるかどうかということでしょうか。
では、また(^^)/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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