【№1475】
8分でストップ高とは、これまた凄いですね。
タラレバじゃが、セカンダリーに参加すべきじゃったな!!
“エアークローゼット”の上場初日
昨日(7/29)、”エアークローゼット”(9557)が東証グロース市場に上場しました。管理人は、同社の月額制ファッションレンタルサービス「airCloset」の運営事業に成長性を感じながらも、利益が低迷しているため、どんな初値になるのだろうと気にしていたIPOです。
初値は、公開価格(800円)に対し、1.14倍の910円。「初値は最悪(地合い次第では) 公募割れ、プラスでも(1.5倍ロックアップ解除株が多いので)公募の1.5倍未満」とかなりアバウトな予想でしたが、想定内の結果に終わりました。
開始8分でストップ高!!
ー エアークローゼット(9557)上場初日 -
何ですか!! このチャートは!! 空白に赤線2本!!
初値 | 高値 | 安値 | 終値 | 出来高 |
910 円 | 1,060 円 | 880 円 | 1,060 円 | 1,426,800 株 |
9時25分 | 9時33分 | 9時25分 | 15時00分 | ⇦ 時刻 |
開始8分でストップ高!! その後、はがれることなく大引け。これは、さすがに想定外です。初値は910円。1.5倍ロックアップ解除(1,200円)まで開きがあるとはいえ、初値後の株価は伸びないと思っていました。
株価が初値以下になったのは、最初の1分間だけ。このため5分足チャートでは、青線が出なかったということです。f(^^;) ※1分足チャートにすると、青線が出ます。
初値売却率は?
エアークローゼット 初値売却率
公開株数 | 初値時出来高 | 初値売却率 |
1,000,100 株 | 586,100 株 | 58.6 % |
上場初日に売却可能株数
ロックアップなし | 1.5倍ロックアップ解除 | ストックオプション |
– 株 | 2,142,600 株 | 32,000 株 |
※1.5倍ロックアップ解除株は3,206,600株ありますが、第三者割当増資が1,064,000株あるため、実質2,42,600株になります。
※行使可能なストックオプションは220,000株ありますが、180日ロックアップおよび第三者割当増資があるため、実質32,000株になります。
“エアークローゼット”で初値売りができた方は、公募でゲットされた方だけになります。初値が1.5倍ロックアップ解除価格(1,200円)に達しない910円のため。※ストックオプションが行使されたか不明なので、考慮していません。
最悪公募割れもあり得そうな微妙な”エアークローゼット”だけに、開始8分でストップ高になり、そのまま大引けまで行くことを予想した方は、ほとんどいないのではないでしょうか。
“エアークローゼット”の初値売却率を見る限り、”unerry”の初値(3,000円)を的中させた大手予想会社の直前初値予想は、「初値=公募」です。薄利であっても「初値>公募」であれば、初値売りしようと考えた公募ゲット組が多かったのかもしれません。f(^^;)
約60%近くの方が、初値売りをしたようです。タラレバですが、「初値売りをしなければ良かった!! (>_<)」と思われていますか。
確かに、公募当選~初値売りで、11,000円の利益。同じ100株でも、セカンダリー(初値買い)に参加して終値で売却したら、15,000円の利益ですからね。売却しなかったら、更に高騰? f(^^;)
でも、これがIPOと切り替えて、次に行きましょう。(^^)
初値売りの行動心理とは?
2022年に上場したIPOは、今回のエアークローゼットで41社。初値売りが多い(51%以上)、初値売りが少ない(50%以下)で二分すると ・・・ 。
2022年上場41社の初値売却率(2分割)
初値売却率 | 0% ~ 50% | 51% ~ 100% |
社数(比率) | 20社(48.8%) | 21社(51.2%) |
2022年度の初値売り傾向(初値売りをする・しない)は半々であり、初値売却率が高い方は70%台、低い方は10%未満です。IPO投資の基本的な手法として、「IPOは初値売り」と言われます。ならば、「初値売りをされる個人投資家の方が多い ・・・ ?」 と思われるかもしれませんが、現実には違います。
初値売却率(初値売却益の昇順)
公募 | 初値 | 初値売却益 | 初値売却率 | |
守谷輸送機工業 | 810円 | 820円 | 1,000円 | 10.3% |
ホームポジション | 450円 | 465円 | 1,500円 | 25.7% |
ギックス | 1,070円 | 1,100円 | 3,000円 | 22.7% |
マーキュリーRI | 1,270円 | 1,355円 | 8,500円 | 47.8% |
ストレージ王 | 660円 | 756円 | 9,600円 | 56.8% |
エアークローゼット | 800円 | 910円 | 11,000円 | 58.6% |
上記は、初値売却益の昇順でソートしたIPOの初値売却率ですが、1万円くらいの利益が出るようなIPOで、ようやく公募ゲット組の半分が初値売りしているように見えます。
初値売りの行動心理とは、何なのでしょうか?
では、また(^^)/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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