【IPO】復活!!さくらさくプラス ”再”承認

事業は保育園の運営。子供・新型コロナウイルス・・・う~ん(^^;)大丈夫か!?
気になりますので、今回はその辺りをポイントにしてまとめてみました。(^^)

同社は4月24日にマザーズへ上場予定でしたが、コロナ禍で上場中止/延期。
中止/延期の発表は、なんと抽選結果発表日の4月16日!!
 抽選結果発表の前には中止の発表にいたったわけですが・・・ムムム(^^;)

注)最下段の関連記事に「同社の紹介」「抽選枠予想」がありますが、前回時のものです。

社名由来

 同社の沿革を見ると、”2009年5月に大阪府豊中市において事業譲渡により保育園を譲り受け「りょくちさくらほいくえん」(認可外保育施設:2018年3月閉園)を開設”とあります。同年8月に保育所の運営を目的として、株式会社ブロッサム(現「株式会社さくらさくみらい」)を創業。その後開設した保育施設名は、すべて【さくらさく】名で統一しています。
 同社の公式サイトによると、”さくらさく”とは”子供の成長”とのこと。特に説明はないのですが、文脈から”プラス”は”サポート”ではないかと思います。(^^;)

会社概要

 同社の事業は、基本的に保育園の運営です。
特に際立ったところはありませんが、同社のグループ構成を見ていくと・・・。
・さくらさくプラス(持株会社)
・さくらさくみらい(連結子会社)国内の保育園運営
・Hana TED.,JSC (持分法適用関連会社)ベトナムで保育所の運営
・さくらさくパワーズ(連結子会社)不動産仲介・コンサルティング業務
あかるいみらいアセット(持分法適用関連会社)不動産管理業務

ちょっと面白いのが、上記のあかるいみらいアセットです。この会社は、保育園の流動化実績を持つA.P.アセットマネジメント株式会社と共同で、保育園特化型の私募ファンド「保育園みらいファンド1号」を2020年5月に組成し、運用を開始しています。資産規模は約50億円。
この「保育園みらいファンド」は、安定した運営が期待できる優良な保育園と資金活用を求める方々のニーズに対応し、保育における社会的な課題解決を目指すファンドのようですが、保育園運営の他に金融ビジネスにも着手しているというわけですね。

管理人の独り言

 同社の公式サイト(ニュース)には、本日(29日)「新型コロナウイルス感染による臨時休園のお知らせ」が掲載されています。う~ん(^^;) 保育園の運営は大丈夫か!? 考えちゃいますね。 目論見書の事業リスクに次のことが掲載されています。

自然災害・感染症等に関するリスク
 当社グループは首都圏を中心に保育所等の運営を行っておりますが、地震や火災等の発生により施設の利用者や従業員、施設の建物等が被害を受けた場合には施設の運営が困難となり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、安全な保育及び育成を提供するため、定期的な消毒の実施等により感染症についても厳重に対応しておりますが、新型コロナウイルスや新型インフルエンザ、ノロウィルスなどの感染症が流行した場合、従事する保育士や指導員、スタッフが多数欠勤することで施設の運営が困難となる可能性があります。その場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、新型コロナウイルス等の感染拡大の長期化により、国・地域の経済活動に著しく制約が生じた場合には、保育所等の新規開設に係る工事の遅れによって自治体からの許認可が遅れる等の事態の発生により開園計画に影響する可能性があります。その場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

なお、本書提出日現在において、新型コロナウイルスの感染拡大防止と予防等については各自治体とも連携して対策とその実行に継続して取り組んでおり、当社グループの開園計画は概ね予定どおりに進捗しております。また、当社グループの売上高は、主に各認可保育所における在園児数等に応じた自治体からの補助金等で構成されているため、新型コロナウイルス感染症の業績への影響は本書提出日現在においては軽微であると考えております。

とはいっても、ちょっと心配 (^^;)

3月4日に同じマザーズに上場した同業者(キッズスマイルHD[7084])と比較してみましょう。

銘柄 想定価格 仮条件 公募 初値
キッズスマイルHD 2,260円 2,160~2,260円 2,260円 2,732円
さくらさくプラス(前回) 2,060円 1,150~1,430円
さくらさくプラス(今回) 2,230円 10月12日決定

 前回、さくらさくプラスが上場承認されたのは、3月18日で想定価格は【2,060円】。直前に上場(3月4日)したキッズスマイルHDの想定価格・仮条件・公募価格・初値および初値形成後の株価を考慮した結果と思われます。なんといっても、新型コロナの影響で3~4月上場のIPOは、無茶苦茶の状況でしたからね。(^^;)
そうなると、今回の想定価格は前回よりアップし、またキッズスマイルとほぼ同額です。この想定価格で行ける!!と判断したのでしょうか!?

キッズスマイルHD 株価チャート

キッズスマイルHD 上場後の高値・安値・直近株価

初値(3/4) 高値(3/5) 安値(4/3) 終値(9/29)
2,732円 3,495円 1,280円 1,824円

さくらさくプラス 変更概要

  前回 今回
公募株数 457,000株 350,000株
売出株数 403,900株 327,400株
OA 128,900株 101,600株
公開株数 989,800株 779,000株
吸収金額 約20.4億円 約17.4億円
想定価格 2,060円 2,230円

注)前回の値は、同社承認時のものです(承認後修正あり)

あくまで現時点の予想ですが、新型コロナウイルスの影響・同業者との比較・公開規模の縮小等を見ると公募割れはないかな!? とはいえ、仮条件の発表を待ちましょう。慎重にね!! (^^)

新規上場会社概要

社名 [コード] 株式会社さくらさくプラス [7097]
英文社名 SAKURASAKU PLUS,Co.,Ltd.
会社URL https://www.sakurasakuplus.jp/
上場予定日 2020年10月28日 上場承認日 2020年9月24日
上場市場[業種] マザーズ [サービス] 設立 2017年8月1日
事業内容 認可保育所を中心とした保育所等の運営
業績(直近) 売上・利益ともに右肩上がり・・・といっても、まだ3期目
仮条件決定日 10月12日 BB期間 10月13日~10月19日
公開価格決定日 10月20日 購入申込期間 10月21日~10月26日
想定価格 2,230円    
発行済株式総数 3,780,000 株(承認時) 吸収金額(承認時) 約17.4億円
発行済株式総数 4,130,000 株(上場時) 時価総額(承認時) 約92.1億円
公募(新株発行) 350,000 株 公開株数 779,000 株
公募(自己処分) – 株
売出 327,400 株
OA 101,600 株
売出株比率 42.0 % OR 18.9 %
売出放出元
VC:太文字
西尾義隆(同社代表取締役) 100,000 株
中山隆志(同社取締役) 100,000 株
阪田威一郎 40,000 株
森田周平(同社取締役) 27,000 株
田中順也 21,000 株
原幸一郎 10,000 株
原周平 10,000 株
村田良 8,400 株
西野貴世子 4,500 株
洗井真由子 4,500 株
黒田恵吾 2,000 株
株主構成
ロックアップ
 [株主上位10名]
180日ロックアップ 計:2,862,600 株
株式会社TKS(同社の役員等により総株主の議決権の過半数が所有
 されている会社) 669,000 株[15.29%]
株式会社だいぎ(同社の役員等により総株主の議決権の過半数が所有
 されている会社) 669,000 株[15.29%]
西尾義隆(同社代表取締役)
 555,000 株[12.68%] 内、100,000 株は売出へ
中山隆志(同社取締役)
 555,000 株[12.68%] 内、100,000 株は売出へ
田中順也 210,000 株[4.80%] 内、21,000 株は売出へ
株式会社クリエイトバリュー(同社の役員等により総株主の議決権の
 過半数が所有されている会社) 162,000 株[3.70%]
森田周平(同社取締役)
 150,000 株[3.43%] 内、27,000 株は売出へ
村田良 84,000 株[1.92%] 内、8,400 株は売出へ
原幸一郎 75,000 株[1.71%] 内、10,000 株は売出へ
手取金の使途 2021年7月期中に開設を予定している認可保育所(14施設)の設備投資資金として充当する予定
取扱証券会社 主幹事 : SMBC日興
平幹事 : 野村、SBI、岩井コスモ、マネックス、エース、楽天

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

コロナに過敏になりすぎず、日々基本的な感染防止に努めましょう!!

手洗いは有効ですね!!

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