【考察】楽天証券がIPOの主幹事になる日は近い?

【№1183】

<strong>冒険者</strong>
冒険者

管理人は、何を言っているのですか!!
東証のIPO主幹事候補に、楽天証券はなっていませんよ!!

<strong>大賢者</strong>
大賢者

楽天証券が資本金を増額したことを、知っておるか!!

楽天証券がIPOの主幹事になれない理由

 JXP(日本取引所グループ)の公式サイトに、IPOの主幹事についての説明があります。

 上場に際しての証券会社の役割は数多くありますが、上場申請準備段階では資本政策や社内体制整備のアドバイス、上場に当たっての手続きのサポートや公募・売出し等を引き受けるための会社内容の審査(引受審査)などを行います。
また、上場のための公募・売出し等を引き受ける際には、一連の事務手続きを日程に従って実行していく役割を担います。
 なお、上場に関して申請会社を支援する業務を行う証券会社のことを「幹事証券会社」といい、幹事証券会社の中でも中心となって申請会社の上場を支援する証券会社を「主幹事証券会社(事務幹事証券会社)」といい、主幹事証券会社には申請会社の上場にあたり、取引所に対して「推薦書」を提出いただきます。

 2021年12月1日現在、 東証がIPOの主幹事候補としている証券会社は【18社】あります。内、外資系証券会社は【4社】。国内の証券会社は、以下の通りです。

主幹事候補証券会社一覧(五十音順)

証券会社資本金
アイザワ証券30億円
いちよし証券145億7,700万円 (2021年9月末)
エイチ・エス証券30億円(2021年3月31日現在)
SMBC日興証券100億円 (2021年9月30日現在)
SBI証券483億2,313万円
岡三証券50億円(2003年10月 1日現在)
大和証券1,000億円
東海東京証券60億円
東洋証券134億9,468万7500円
野村證券100億円
マネックス証券122億円
みずほ証券1,251億6,700万円
三田証券5億円
三菱UFJモルガン・スタンレー証券405億円

 
 主幹事証券を担うには、資本金100億円以上が必要(証券取引法施行令により最低資本金が定められている)。このため、楽天証券の資本金は75億円なので、主幹事になれないと考えていました。しかし、上記のアイザワ証券、エイチ・エス証券、東海東京証券の資本金は100億円未満ですが、主幹事をやっています。また、岩井コスモ証券の資本金は135億円ですが、上記に記載はありません。管理人は、間違えていますね。… あらら(^^;)
ちなみに、幹事証券になるには資本金30億円以上であることが、金融商品取引法で定められています。

ともあれ、資本金が100億円ない楽天証券は、IPOの主幹事になれないと思っていたわけです。昨年の10月3日に、楽天証券のIPO主幹事の可能性についてアップした記事は、下記の通りです。

楽天証券が資本を増強!!

 昨年12月22日に、楽天証券からプレスリリースが出ていました。「楽天証券、基盤強化を目的とした株主割合増資による資金調達を実施」です。資本金を以下の通り、増資しているのです。

楽天証券 資本金額変更

変更前変更後
74億9,500万円174億9,500万円

管理人の独り言

 楽天証券は、楽天エコシステム(楽天経済圏)から若年層の取り込みに成功し、とんでもなく証券口座を増やしています。同社のプレスリリース(2021年12月7日)では、「証券総合口座700万口座達成のお知らせ」ですよ。
ちなみに、SBI証券の2021年9月末の口座数は、7,717,000口座(ネオトレード証券・ネオモバイル証券を含む)。楽天証券に「SBI証券に追いつけ追い越せ」の勢いを感じます。

「資本金の増額=IPOの主幹事」になるかどうかはわかりませんが、ここに来て資本金の増資です。近い将来、「楽天証券がIPOの主幹事になる!!」の可能性を無視はできません。

抽選配分率100%の楽天証券が、主幹事になったら ・・・。考えたら、ワクワクですね!!


では、また(^^)/

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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