【№1581】
「BB参加者は増加傾向」と思っていたのですが?
それが、減少しておるのじゃ!!
読者様に『朗報』になるじゃろうか?
初めにデータありき!!
2021年6月度および2022年6月度に上場したIPOで、楽天証券取扱IPOの「抽選倍率・参加者・参加率」のデータを掲載します。IPOは、新興市場(マザーズ・JASDAQ・グロース)に限定。東証一部・東証プライム等のIPOがあると、極端に参加者・参加率が悪くなるため。
倍率と抽選枠がわかれば、参加者が計算できます。参加者と口座数がわかれば、参加率がわかります。倍率と口座数は、楽天証券の公開データ。抽選枠は、日本証券業協会の公開データです。倍率さえ公開してくれれば、楽天証券以外もわかるのですが ・・・ 。f(^^;)
2021年6月度 楽天証券 取扱IPO(12社)
銘柄 | 倍率(倍) | 抽選枠(本) | 参加者(人) | 参加率(%) |
ワンダープラネット | 2,996 | 15 | 44,940 | 0.72 |
全研本社 | 50 | 904 | 45,200 | 0.72 |
Enjin | 243 | 229 | 55,647 | 0.89 |
アイドマHD | 400 | 125 | 50,000 | 0.80 |
アイ・パートナーズフィナンシャル | 1,021 | 46 | 46,966 | 0.75 |
セレンディップHD | 633 | 75 | 47,475 | 0.76 |
ベイシス | 3,267 | 15 | 49,005 | 0.78 |
アルマード | 92 | 333 | 30,636 | 0.49 |
日本電解 | 40 | 422 | 16,880 | 0.27 |
コンフィデンス | 1,146 | 49 | 56,154 | 0.90 |
Waqoo | 2,138 | 23 | 49,174 | 0.79 |
プラスアルファ・コンサルティング | 152 | 328 | 50,184 | 0.80 |
2022年6月度 楽天証券 取扱IPO(8社)
銘柄 | 倍率(倍) | 抽選枠(本) | 参加者(人) | 参加率(%) |
ジャパンワランティサポート | 219 | 58 | 12,702 | 0.16 |
坪田ラボ | 122 | 265 | 32,330 | 0.40 |
マイクロ波化学 | 174 | 88 | 15,321 | 0.19 |
イーディーピー | 421 | 29 | 14,239 | 0.18 |
サンウェルズ | 35 | 236 | 8,260 | 0.10 |
M&A総合研究所 | 281 | 103 | 28,943 | 0.36 |
マイクロアド | 105 | 186 | 19,530 | 0.24 |
AViC | 163 | 154 | 25,102 | 0.31 |
分析・解析
ー 分析 -
楽天証券 BB参加者・参加率
2021年6月度 | 2022年6月度 | |
参加者(平均) | 45,188人 | 19,552人 |
参加率(平均) | 0.72% | 0.24% |
参加者・参加率の平均値を比べれば、昨年から大幅に減少しています。しかし、参加者・参加率を比べるのに平均値を使うのも ・・・ う~ん f(^^;)
初値が期待できるIPOは抽選枠が少なくても、多くのIPO愛好家がBBに参加し、高倍率・高参加率になるでしょうし、逆もまたしかりです。
こういったデータの分析は、分布を俯瞰するのが良いでしょう。抽選枠を基準(横軸)に散布図にすると、こうなります。
ー 解析結果 -
散布図にすると、一目瞭然です。間違いなく参加者・参加率が大幅に減少していることがイメージとしても理解できます。(^^)
参加者と参加率の散布図を比較し易くするために横軸を抽選枠にしてあります。参加者と参加率の散布図(点の位置)は微妙に違うのですが、ほぼ同じ形に見えます。これは、相関関係があるのでしょう。(^^)
しかし、楽天証券の口座数は、2021年6月末【6,243,338口座】、2022年6月末【8,049,164口座】。
1,805,826口座も増加していることを考慮すれば、参加者・参加率の大幅減がとんでもないことがわかります。新たにIPO投資を始める方(BBに参加される方)より、IPO投資をやめたとは言い切れませんが、BBに参加しなくなっている方がかなりいるようですね。f(^^;)
管理人の独り言
今回の分析・解析結果から言えることは、「楽天証券でのIPOのBB参加者・参加率は間違いなく減っている」。残念ながら、他の証券会社の動向はわかりません。あとは、推測するのみです。
管理人の感覚では、全体的に参加者・参加率は減っているとは思いますが、主幹事はどうでしょうか。なかなか当選しないIPO。当選確率の低い平幹事に見切りをつけ、申込は主幹事だけにシフトしたIPO愛好家が多いのかもしれません。主幹事も減っているとは思いますが、楽天証券ほどではないと考えます。
今回の分析・解析結果は、IPO愛好家である読者の皆様に『朗報』になりましたでしょうか。しかし、いくら分析しても当選しないと意味がありません。管理人は、分析の度に悲しみに沈みます。(>_<)
本日抽選発表があった “プログリット”(9560)。楽天証券の倍率は【333倍】で、落選。楽天証券に口座を開設し、5年3ヶ月と20日(トータル1,938日)。一度も当選したことがありません。公募割れする(した)ようなIPOは回避した結果ですが、・・・ それにしても当選しません!! 難攻不落といわれる野村證券でも当選したことがあるというのに!!
明日から “ソシオネクスト”(6526)のBBが開始されます。楽天証券も取り扱っています。予想抽選枠は744本と多いのですが、BB参加は回避した方が良さそうな ・・・ う~ん f(^^;)
では、また(^^)/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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